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young kiz


例えばなんだけど、コドモに歌舞伎を見せたり、シェークスピアを見せたりすると、
わかりにくいから退屈するわりに、いくつかの場面をバカ喜びして、いつまでも覚えていたりする。
コドモっていうのは、そういうわからないことを楽しむ、っていうすごい能力をもっている。


小学生のとき、母がボリショイバレエを観につれてってくれた。確かジゼルだったと思うけど、ストーリーは全くわからず、のろのろと同じよなダンスばかりが続いて退屈だった。でも圧倒的な美しい動きと、チュチュが上下にひらひらして照明を吸い込んでいるのを夢中で見てた。そして華麗な世界があることをたっぷりと知った。


flower tower


私が学校でショーをする時、学年に応じた作品が要求され、「わかりにくい」レベルの作品は拒否される。それをあえてすることは、私にとっての挑戦。高いエンジニアリングの現代折紙に、抽象的なおはなしを折り込む作品をつくっています。こけてばっかしの作品で、時間がかかってばっかしの作品で、ほんまどないすんねんってはなしやねんけど、、、、



終わっていない人種差別

お誕生日祝いのチョコレートを持ってマリーの家に行くと、彼女の巨大スクリーンのテレビではジンマーマン裁判の無罪に怒る政治家や市民権活動のグループが懸命に訴えていた。

彼女のお誕生日がこれでは祝っているわけにもいかない。マリーは悲しげにつぶやく。
「黒人差別は終わってないし、何も変わってないのよ。」

彼女のチョコレート色の肌がフロリダの昼下がりの日差しにまぶしいほど輝いている。
自分のルーツに誇りをもって生きる彼女は美しい。ゆえに彼女の怒りははかりしれない。

ジンマーマン裁判は、単純に言うと、白人の若い男が黒人の若い男を不審として銃で撃って殺した事件。ここで裁判の論点になったのは、
>黒人の若い男はただ普通に歩いていただけで、被告は黒人を見たら不審と決め付けて殺したのではないか、ということ。それはただの人種差別の殺人として許されるべきでない。
>被告側としては、正当防衛であり、事件のあったここフロリダ州は正当防衛を大きく認める州であるということ。
>陪審員が全員白人。そんな偏った選考で人種差別が関わる裁判の判決がくだされていいのか。

細かい点は無数に語られ、今や私の情報量ではすまないのですが、私の理解の範囲は以上でした。

「だからね、黒人でいるって大変な事なのよ。息子にいつも言いきかせてきたわ。とにかく不当な扱いをうけるようにできているんだから、防御を高くして生きていきなさい、って。」

もし私にコドモがいたら、言うだろうか。
「だからね、日本人でいるって大変な事なのよ。悪い扱いをうけるようにできているんだから、、、」って。
悪い扱いを受けたことのない私はぼんやりと、マリーの顔を見た。

誕生日プレゼントに彼女をスパに招待して、
サウナに入って、フェイシャルをして楽しい時間はあっという間に過ぎ、
帰りのカーラジオがまた裁判のニュース。
「I’m sick of it!  もううんざりだわ。」
アメリカの人種差別、、、
受けたものにしかわからない怒りが車の中にあふれだし、
窓を開くとフロリダの亜熱帯の夜風がいつになく冷たかった。

私のマンハッタン

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NYのケネディ空港からマンハッタンに行ってショーをします。
きゃー、マンハッタン!
イーストビレッジのコミュニティセンター。
移動は地下鉄だから、荷物を小さくしたいが、
いつもの大スーツケースをごろごろ。
それだけで先が思いやられます。

ケネディ空港からはエアトレインに乗って地下鉄に乗り継ぎ。
ロングアイランド急行だと速く快適。でもなんかスケジュールとか乗り方がわかりにくい。
そりゃ、いろいろ行き方あるし、バスもなかなかですが、
今回は地下鉄中心に。
けど、失敗でした。スーツケースがあると、地下鉄の階段しんど。ほんでエレベーターに乗ったら異臭で鼻がつぶれ涙が止まらない。おまけに途中で止まりかかりますねん。助けて~

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やっとのことでユニオンスクエア駅で地上に。


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私が今回お世話になるスタジオはこんな保育園がある、ほのぼの地帯でした。
とはいってもこの鉄格子の門がおどろおどろしい。

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数エーカーにわたる公園があって、わんちゃんとガキンチョだらけだった。
ミッドタウンやウォール街がすぐそこなのに、こんな風景があるとびっくりしてしまいます。

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ショーが終わって、次の地フィラデルフィアに向かうため、アムトラック鉄道へ。
まずは再び地下鉄。ばかでかいスーツケース、放ったろか。ぶつぶつ。。。
お、Lトレイン。私の愛しのブルックリン時代のライン。
80年代は乗るのが怖くておしっこちびったけど、今は明るく安全。

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アムトラック鉄道はペンステーションで乗り継ぎ。
この写真、なにごとかと思う。
夕方通勤ラッシュの皆様、自分の電車がどのホームに来るかをスクリーンで見るのです。
それも10分前位まで出てこないから、表示があるまでこの風景の中で立つ!
日本の鉄道システムに比べるとかなり遅れたシステムにみえます。

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長い一日の終わりにフィラデルフィア到着。
めでたしめでたし。
見上げると駅の天井が平和やった。
高層ビルが青かった。
眠くてカメラまでボケてはります。
青が余計に青くて、なんか綺麗。なんか意味なく感動。一日が終わっていくとき、なんともいえない感動があるのはなぜでしょうか?
どうにか1日を乗り切った感動かな?
うまくいってもいかなくても、明日は来るし、今日は終わって戻らない。潔く今日にグッバイ。
〔文句たらたらの一日ばかりを送る私は、潔く日々を見送れるようになりたいっす。がんばりまっす。)

夢と悪夢

生まれて今日まで、こないに忙しい毎日が続いたことはおません。
ショーツアーは1週間おきにあり、
その合間は家で、テンコモリの事務処理と次のシーズンの宣伝や作品設定などを報告し、
学校に対しては、カリキュラムとの関連事項を必死のパンツでしぼりだし、
頭がくらくら、のどがからから、アポをミスってこらこら。

「えー、あんたもミスったの?私もよ。車の修理がおいつかなくていけなくなったのよ。」
マリーから℡。偶然にもふたりして、ビデオ収録のアポをミスったのでした。
マリーは近所に引っ越してきた同業者。アフリカンで、女優で、ストーリーテラーで、子だくさんのシングルマザーで、おもろいおばさん。

ミスったのは地元の教育委員会に提出するビデオ収録でした。
彼女は中学で演劇を教える仕事が1ヶ月も続き、
「くたくたで忙しくて、私は自分がもう一人欲しいわ。」
それっていい考えやね!
もしそうだったら、何しよーかな。
一人は今の私みたいに仕事ばっかして、
もう一人は、ちょっとだけ手伝うけどあとは好きなことばっかしするねん。
ほんで私が行ったことのないところに冒険に行くねん。

never been

ほんで優雅に航海に出るねん。

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ほんでヒマをもてあました恋をするねん。

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ほんでついでにタイムとラベルもするねん。

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マリーはあきれて言う。
「Keep dreaming, babe.」

夢は見るものだ!
夢は感動の筋肉だ!


とはいうものの、、、、

(あ~、今日もテンコモリの仕事の半分もかたづかなかったぁ~。悪夢だぁ~)

追記:写真はPinterestのhttp://pinterest.com/stayclassic/let-s-go/をから。嫌なデスクワークが続くと私はこのあたりの写真を眺めて現実逃避まっしぐら。

バーモントの劇場の音響のヒトが「心につきささるから聴いてごらん」教えてくれたこのミュージシャン。
教えてくれてほんとにありがとうってメールをさっき打ったところなんです。

少し痛みをおびた感動は、
無防備な真実を感じさせてくれました。

NPRラジオのビデオシリーズからのリンクです。