201311

仕事仲間と歩く

「クニーコ、カナダの学校と劇場は、どうだった?」

カナダのツアーが終わって、
フロリダに戻って、半袖に着替えたら、
友達コリーが氷水片手にやってきた。
市のイベント行事のミーティングがあったそうで、紹介の名前を書いたシールが服に貼ったまんまだ。

「コドモは、やっぱどこの国もいっしょやけど、学校のシステムはかなり違うよー」

そんな事をねたに、わが道・草ぼうぼうの田舎道をコリーと散歩会議しました。
(散歩して会議するって、脳にいいし、気持ちええ、です)

カナダの学校のほうが、アメリカよりずっとゆるい。好きにさせている感じがする。
でも好きにさせてるわりに、生徒達にありとあらゆる学校のことを手伝わせている。
体育館の椅子をだし、私のショーのスピーカーとアンプのセットアップは5年生がした。
ヤルやんかぁ~!と賛辞を送ると、子供達は少し目線高く誇らしく、へへへって笑った。
アメリカの学校の場合、それは用務員さんか先生の仕事で、生徒がするということはまずない。
アメリカの子達、学校で掃除もしないし、道具や設備の面倒をみることもない。

コリーは陽だまりのテラスに座って言った。
「アメリカだって私が小学校の頃はそんなカナダみたいだったわよ。今みたいに、あれしちゃだめ、これしちゃだめ、じゃなくて、とにかくやって、好きにやって、けがして失敗して、何がだめなことが自分でわかるようになったものよ。」

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昔がよくて、今が悪い。
カナダがよくて、アメリカが悪い。

、、、そういうこと?

「そうじゃないよねー。
そんな薄っぺらい比較だけで学校のことがわかるわけないよねー。」

ふたりでそんな事を言いながら、また歩き始めた。
歩き続けることで、
話し続けることで、
問い続けることで、
私達は前や後ろに進み続け
薄っぺらでない私達の仕事があるのだと思う。

「そやなぁ、ええこと言うやんかぁ~、あたしたちぃ~、ほなアイスクリーム行こか」

アートとパフォーマンスを公立学校に組み込んで、
学校行くのんがおもろい、って思えるようなプログラムを作って、
予算を得る仕事に取り組んでいます。
私自身がショーの契約をとっていくだけでなく、
街全体のパフォーマーとアーティスト達が契約をとり、
学校がもっともっとアートを取り入れていくんです。
元大学教授の彼女は経験豊かで、アイスクリーム好きで、歩くのが好き。
私の仕事仲間です。









バンクーバーの本屋さんChapters★

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バンクーバーの読書に夢中の男達。

上の写真はバンクーバー美術館で、
私は特設展示の3階にいて、螺旋階段から下を見ると、
全く動かない読書中の彼。

下の写真はバンクーバーのダウンタウンの本屋で、
私はシャネルの新しい写真本をぺらぺら、
ほんで前にいたのは
全く動かない読書中の彼。

夢中になって本を読む姿って、好きです。
何かを追い続けているようで。

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話は変わりますが、
バンクーバーの中心にある本屋さんChapters、アートの本がどの本屋さんよりあって、
それでいてすごく空いていて、私はすわりこんでこのシャネルの本を見入ってました。
出版されてからず~っと見たかった。
元French VOUGUEの編集者Carine Roitfeldとラガーフェルドのものです。
シャネルは数年前に映画で見て、なんて不思議なヒトだろう、と感動したのでした。

私はシャネルのファッションを身に着けたいっていうのではなくて、
(到底似合わないし、、、)
彼女の生きる強さと情熱と才能を身に着けたいと思ったりします。
(到底行き着かないし、、、)

シャネルの生涯って、あまり知られてないけど、波乱万丈です。
貧しい孤児院を逃げ出し、ストリートやカフェで娼婦とステージ女優をこなして、パトロンをつかみ、
かつ, その気概とプライドの高さを譲らず、そのスタイルと財を得ました。
そのパワーはいったいどこからくるのだろう?

彼女のデザインは当時の貴族の見せびらかしのためのものでなく、
貴族でない女が働いて地位を得ていくための服で、
当時の女が地位を得ていくためには、男の目を引く娼婦のような要素が不可欠だったようで、
シャネルブランドを受け継いだカール・ラガーフェルドのデザインは踏襲をふまえているのではないでしょうか。
女の野心が見え隠れする服だと思います。
あたしの勝手な意見にすぎませんが、、、。


この本屋さんのアート本の数々のコレクションに感動して、
私は半日まるっぽ居りました。




カナダのショーツアー2

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blog canada salmon


blog canada tank


ツアーはバンクーバー沖を中心にまわったのですが、
British Columbiaと呼ばれる地域は自然が壮大で限りなく美しい!
ほんの少しの点に過ぎない部分に人が住んでいて、
小さい村しかないというイメージですが、Prince Rupertは港町で大きい。
数万人の人口の市で、壁ににはこんな鮭の絵が。

近辺はオイルと天然ガスの資源に富み、
開発事業のためのタンカー(船)がオイルを積んで、
何かの事故のたびに、オイルが漏れ、地元の魚の収穫にダメージを与えており、
タンカー反対の地元住民の張ったポスターがあちらこちらにありました。

地方の経済を支えるオイルと天然ガス産業が
地元の住民の強い反対を受け、多くの問題と矛盾をかかえているとのこと。

自然と経済の共存は難しい問題です。
私は何もいえないまま、出会った人たちから話を聞き、
水によどむオイル汚染を目にして、憤りを感じても、
それでいながら
私は、オイルの富からなる、地域の芸術基金で仕事をしているのです。
私なりの矛盾をどっぷりと考えさせられました。



カナダのショーツアー

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カナダのバンクーバー島をショーツアー8。
エージェント曰く、
カナダ人でもなかなか行けない離れ島へ行くんだからその美しさを満喫しておくれ。

バンクーバー空港からフェリーとバスで、まずPrince Rupertっていう大きめの島につきその島を拠点にし、ハートレイという島に飛べ。空港へ。
この郵便局の窓口が空港だそうです。
名前なんかは聞かれず、体重をきかれ、その重さで飛行機代を払う。

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空飛ぶジェットスキーだ。


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6人乗りに6人で満員。
その上、席には後ろから荷物がはみ出て、まるで押入れの中にいるよう。



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雨の多いグレーの空の160人しかいない古い島。

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山と海に囲まれて、店はないしレストランも無く、出会ったおばあちゃんは歯医者に行くために飛行機で大きな島PrinceRupertに泊りがけでいく。食料はネットでオーダーして順番に村人が飛行機に乗って積んでくる。

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30人が全校生徒の小中高校の
ショーを終えて、
散歩してたら絵本に出てきそうなひげもじゃさん。
オンタリオから配線工事に来ているって。
2ヶ月もいるから退屈って。

都市に住むと人間中心の生活があり
村には圧倒的な自然中心の暮らしがあり、
大自然の中、小さな人間として生活していくには全く違う生き方がある。
植物や魚や熊が日常の村人は
自然を身内のように慈しみ、畏れ、心の大部分としていて、私にはまるで宇宙人みたいに違うイキモノのように思え、
それがどこか羨ましい驚きと感動でした。