三年寝太郎の感動

コドモの頃、家に民話の絵本や本がなぜかやたらとあり、
退屈しのぎにかなり読み漁りました。
ほとんどは覚えていないけれど、
今でも不思議と覚えているのが「三年寝太郎」
わけわからなかったので何度も読み返したから、よく覚えているのだと思う。
でも何度読んでもつまらないし、わからないお話だった。

だって、そうでしょ、三年も寝るかぁ~
なんでそんなに長い間寝るの?
おはなしだから、まぁいいけど。

最後に起きて手柄をたてるわけだけど、
正義の味方のウルトラマンのような汗だくの働きもなく
ただのとんちで勝ちました、っていう終わり方が、コドモの私には???だった。
(とんちで勝つために3年も寝るかぁ~)

あらすじは、、

昔々あるところに、なまけものの息子がおり、
寝てばかりで3年も寝る始末だった。
家族や村人が呆れるのをよそに、
寝太郎と呼ばれた怠け息子は3年後に起きて、
父親にぞうりを作らせて、佐渡に旅に出て、
帰ってくるとぞうりに砂金がいっぱいついていて、大金持ちになりました。
佐渡金山で働く人のぼろぼろのぞうりと自分のを取り替えたのだそうな。
そのお金で水田開発をして、村に富をもらたしました。

相変わらずおもろないねぇ、と思いつつ、なぜか気になる話だったので、
調べてみると、なんと実在の落ち武者が寝太郎!?

平賀清恒が落ち武者として3年もその名を秘めすんだ村に、
恩返しとして最後に佐渡から金をもたらし、そのお金で水田用水路をつくり、
荒地が水田として開発され、農民から深く長く感謝された。

今でもその寝太郎さまの言い伝えは
山口県の寝太郎神社保存会が資料をネットに出しておられて、
私はその資料に感動しました。
http://netarosimomura.jounin.jp/#6


今までずっと気になっていたけど、何が素晴らしいのかわからなかったお話。
ただ心にずっとひっかかっていたのは、
無言の歴史背景が作り出したお話だからだと思う。

加えて
最近自分なりに、あぁぁぁっとうなったのは、
三年位寝て何もしなくても、ええやんか、ってふと思えた時のこと。
人生は短いけど、長くもある。
毎日「何かをしなくちゃ」って焦る気持ちいっぱいに生きてきた私は、
三年寝太郎の人生に大切なものを学んだような気がしました。
そして平賀清経のくじけなかった気概と気高さは、
言わなくても、お話のなかに生きていて、
これはもしかして大人向けのお話かもしれないと思うのでした。

それにしても、
何十年もかかってやっとわかるなんて、とろい私。やれやれ。









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