Shall we begin?

カナダから戻り、バタバタと次のシカゴに向かいます。

空港へ車を出してくれるマリーが開口一番に言う。
「ミスターマンデラが死んだんだよ。世代が交替していくね。」

まだ暗い朝の空港、
私は、鬼の引越しのようなスーツケースを持ち込みながら、
マリーの言った「世代交替Generation change」を考えていました。
若い頃はこんなスーツケースや機材は軽く持ち上げ、
寝なくても休まなくてもへっちゃらで、
毎日のようにショーと移動が続いても楽しいだけだったぁ、
ふぅ~、 体力落ちたし、気持ちの輝きも落ちたかな。
世代交替ってことなのかな。

私が生まれた60年代、育った70年代、巣立った80年代、自立した90年代。
鉄腕アトムや秘密のあっこちゃんやバカボン。
友達から嫌というほどきかされたカーペンターズ、ジミヘン。
衝撃がいつまでも抜けなかった寺山修司の演劇、絶対に可愛いと思ったマリリン・モンロー。
大阪とNYで毎日のように聴いたマイルス・デービス、そしてルー・リード。

みんな逝ってしまった。

そして次の世代のヒーロー達が人々の心をかきたてる。

そういえば、、、こないだアトランタの楽屋で,
NYから来た日本人の演劇グループの若い子達となにげに話したんだ。
「ね、くにこさんのがかつて暮らした80年代のNYってもっと刺激的だったでしょ?」
「そうやね、確かに今より危なくて、やけどしそうな感じがあったと思うよ。けどね、私が住んでた頃は、年上の人たちが、70年代はなぁ、もっと今より危なくってな、って自慢したもんなの。多分、彼らが若い頃は、60年代がもっとすごかったって、年上の人から言われたんだと思うんだよ。」

世代交替っていうのはある意味くり返しの部分がある。
その若い子達は、なんだかよくわかんない顔をしてた。
私だって若い頃は世代交替なんてわからなかったし、どうでもよかった。

今週のシカゴーのショーは大学の劇場に小学生が来て、
ステージから見渡すとじっとしてない子供達の群れ。
次の世代がもうそこまで来ている。そして私をじっと見ている。
私は彼らに何かを残せるだろうか、
と月並みなことを考えてみる。
まぁ、いいや、何も残せなくても。残すためにショーをしているんじゃないし、、、
( ↑ 言い訳 & 強がり )
でも確かにいえるのは、
何か残せたらうれしいって事と、
そう思うことが不思議なちからになっている事。
私はここから始めたっていい。Shall I begin?

たくさん残してくれた偉大なミスターマンデラのアパルトヘイト反対運動のインタビューを最後に。
(大まかな和訳:ヨーロッパの支配下にあるのではなく、自分たちの政治をするために、私達は暴力を使わず運動をしていく。)



PS: 彼の事を題材にした映画が封切りになりました。ミスターマンデラ役を演じたのは注目のIdris Elba。


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