女のトレンチの物語

francoise-trench (1)

khaki-0504hb-trench-1-2.jpg

p01k828p.jpg

日本にいたのは晩春で、まだ寒い日もあって、トレンチコートをはおっている人がすごく多かった。
私はトレンチにすごく憧れていて、、、
というかそのイメージに憧れていて、
この3つの写真が大好きです。

トレンチは元々、イギリスのミリタリーコートで、肩のエンポレットと呼ばれるフックの部分は、戦場で見方の戦士が倒れたのを紐でエンポレット同士をつなぎ、引きずってでも運ぶという役割があったそうです。イギリス戦士の誇りのひとつだったかもしれません。

戦場で身につけるものは生死にかかわるので、
ほかにも様々な機能あり。
地図をいれるための大きなポケット、Dリングは手榴弾をかけるためのものともいわれ、胸には防弾チョッキが仕込まれていることもありました。

戦場でない街を華奢な女たちがトレンチを着るのは、
平和のかけらのようで、
私は男のトレンチより、女のトレンチが素敵に思えたりします。

それにしてもこのトレンチ、
都会に住むちょっと孤独で、ちょっと強い、クールな女性のイメージがします。
日本の女優の岸恵子さんとか、、、
でも誰が着ても、不思議となんらかのストーリーを語るようで、
他にこんな服はないなぁ、、、と思うのでした。

ちなみに一番下の写真は「ティファニーで朝食を」。
原題はカポーティの小説で、主人公のモデルのアイデアとなったのは彼のお母様という噂。
映画では彼女の偏った夢であったニューヨーク富豪の仲間入り、
というテーマは軽く扱われていますが、小説ではとても皮肉に孤独に描かれています。
写真のオードリーが着ているトレンチはラストシーンにも着ていて、
ヤケで飼い猫を外に追い出し、土砂降りの中、その猫をまた探しにいきます。
都市の上流社会を蝶のように舞うという、
その見かけだおしの快感は、
路頭に迷うずぶぬれの猫のような心にしかすぎなくて、、、

トレンチを着る女性の物語、まだいろいろありそうです。



n
Related Entries