エリカのつま先

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ご近所の美人エリカはブロンドの青い瞳。
細い巻き毛をくしゃくしゃっとポニーテイル。
化粧の気配なく、
毎日、洗いざらしのtシャツに半パン。
そんな30歳の飾りけのなさがよかったりする。

ホンダのぼろトラックに乗っていて、
毎朝、うちの前を通り過ぎていく。
今日は、あたしの家にタイヤの空気をいれにきた。

赤のサンダルにキャンディピンクのペディキュアがいつものぼろトラックから降りてくる。
え、、、誰かと思うやんかぁ~。
いつもは破れたビーサンに砂だらけのお足もとのエリカなのに。

「マイクが今日帰ってくるの。うふふ」

マイクは彼女の旦那様で、巨大な船の船長。
2ヶ月ほどクルーズに出て、2ヶ月ほど家にいて、またいく。
その繰り返しのお仕事。

2ヶ月ぶりに旦那様が帰ってくるからと、
彼女なりに飾って会うのを楽しみにしてるってこと。
たまらなく微笑ましくて、
キャンディピンクのつま先は動くたびにシャボン玉が舞いだすかのよう。

車の中では、ベビーシートの1歳児ジェイクが
「$%^&*shutobpbl;pg uuuuuuuu。。。。」

ぶいぶいとのたまい、
エリカは急いで甘い笑顔を残して帰っていった。


私は女がいつまでもこんなふうに恋していれたらいい、といつも思う。
私は女がいつまでもこんなふうに笑顔でいれたらいい、といつも思う。
そして恋をしていなくても、笑顔でなくても、
私は女達がなにかしら女でいることをさがしだして楽しめたらいい、といつまでも思う。

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