レスリー・ゴアの彼方

70年代のクインシー・ジョーンズによるアレンジのレスリー・ゴアのLPアルバム、
オンラインで見つけて、本当にうれしくて。



この曲は大学時代に友達の家できいて好きになって、売ってもらった。

私の大学というのは、単科大学で構内が小さく、通い始めてすぐ大体の顔がわかりだす見回しのいい小宇宙だった。
女の子たちは誰も彼も個性いっぱいで、可愛い子もいればおブスもいて、構内で特待は可愛い子で、おブスは損だとつくづく思った。男子は女子の噂話ばっかりで、その見方が女の私からみると正反対で、おもしろい世界だった。女子組はコンパニオンの高給バイト情報に溢れていて、水商売っぽいなりに変わっていくコには、その色気や強いシャネルの香水に先立っていく世界があった。私は誰とでも仲良くなりたくて、誘われるとどこでも行ったし、なんでもした。ボーリング、ドライブ、スキー、コンパ、広島原爆討論会、児童福祉研究会、コンサート、映画。私は毎日が小宇宙探検おのぼりさん状態だった。

おのぼりさんに疲れると、思い出したかのように授業にいく。でも、本を読み漁っていたこと以外、学びの記憶がない。本のほうが教授よりも上と思ってた。大人への反抗がどうしようもなくあって、年上のニンゲンにうんざりしていた。優しくされるとあごで扱い、厳しくされるとそっぽをむいた。それまで、大人を嫌ったことはなかったのに、なぜか私の遅れた反抗期の刃はおさまらず、まるで戦争のようだった。

あれから何万年もたったような気がする。あの4年間はまだ小宇宙として、何億光年の彼方にある。かつてそこにいたことが不思議でたまらない。加えて、あの頃聴いたレスリー・ゴアの歌声はクインシ・ジョーンズの飛ぶようなアレンジで、やはり彼方にある。

little planet
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